失敗例

原因は、今困っていることだけに注目してしまったからです。
使いづらい和式の便器、古くなって見苦しくなった流し台、足を思いっきり伸ばせない浴槽など、今まで辛抱してきた思いをここで満足させました。
工務店さんも設備屋さんも、貴方の思いを充分汲んでくれました。
しかしそこには、高齢になった貴方の生活をイメージして、アドバイスしてくれる存在はありませんでした。

元気に生活している今、慣れ親しんできた自分たちの住まいに、どんな問題点があるのか、専門的な知識もなく推量することは非常に難しいことです。

数多くの高齢者の方々の住まいを改造・改修していると、大規模な再改修を必要とする住居と軽微な工事で対応出来る住居があります。
それぞれに間取りも、住んでいる方の状況も異なりますが、軽微な工事で済む住居には一定の共通点があることに気が付きます。
たとえば、トイレには１０点ほどのチェックポイントがありますが、以前の改修の際にその大半を実現しているトイレは、極めて小規模な工事で済んでいます。

・メーカーのカタログ片手にバリアフリーを語る・・・・・・・　カタログを唯一のテキストにしている業者さん

・聞きかじりの知識でバリアフリーを語る・・・・・・・・・・・・建築の知識と絡めて話すとそれらしく聞こえます。

・将来のためにスロープを、と言う・・・・・・・・・・・・・・・・・・問題外です。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　詳しくはココ、スロープを作ったらダメ

・便器の機種選択にアドバイスがない・・・・・・・・・・・・・・便座高さ、大きさ、機能が選択のポイントです。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　詳しくはココ、トイレのリフォーム２～５

・浴槽の形状についてアドバイスが出来ない・・・・・・・・・高齢者には、浴槽の形状は安全や介護負担に大き
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　く関わります。詳しくはココ、浴室のリフォーム２

・訪問してすぐに改造すべき内容を判断する・・・・・・・・・当社にはとても真似出来ません。恐らく今後も。

・介護保険適合店などと言う・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そう言う立場も名称も存在しません。